九二歳の生命力

 姑は今年の四月に全く食欲がなくて入院しました。医師から「歳なのだから、なるべく家で普通に生活をさせてあげてください」と言われてまもなく退院しました。毎日朝昼夜3食以外に10時と3時にも声をかけて少しずつ飲んだり食べたりするようにしていました。でもそれも限界を迎えました。
 六月の始めに、今度は介護施設のある病院に行きました。そのときは全く歩くことも出来なかったので、退院して施設入所を考えることを勧められました。数年前に申し込んではあったのですが、介護度が軽いので順番が回ってこなかったのです。そこで、入院中に介護度変更の審査を受けることになりました。姑は要介護5となりました。狭くて古い我が家では車椅子すら置く場所もないので、病院で施設が決まるまで介護病棟でお世話になりました。
 入院して以来、都合の付くときにはほとんど毎日昼食を食べさせに行きました。無理にでも食べさせないと自分ではなかなか食べなかったからです。そして、1ヶ月ほど前、入所の施設が決定しました。私と夫はいろいろと相談して2つの施設を選んでいました。駅前にあるその施設はそのうちの近い方でした。我が家からは自転車でも行ける距離なので、最初は病院にいたように昼食を食べさせに行っていましたけれど、そのうちに夕食も食べさせに行くようになりました。義姉は昼食、夫は夕食という形に自然と落ち着きました。
 未だに食事介助に出掛けているのは口から物を入れることの大切さを痛感しているからです。施設に入って、姑には友達も出来ました。ばりばりの認知症の人ですがにこにことおしゃべりするのが好きな人、姑はにこにこと訳が分からないままにも相づちを打っている人。二人が名コンビとなって、毎日リビングにいます。最近は食事も二人で一テーブルで食べています。
 夫は行くたびに少しずつ歩く練習をさせていました。「今日は車椅子からベッドまで自分で移動した」から「廊下を捕まりながら少し歩いた」・・・・そして先日から、車椅子がなくなったのです。もともと足腰の上部だった姑はよちよちながら自分で歩くようになったのです。
 今日の夕食介助から帰ってきた夫は、姑の食べ物がミキサー食からどんどん刻み食になっていること、柔らかいものは固形食になっていると言っていました。更に自分で食べることもできたこと。

 凄い!! 愛情はパワーを産み出すのかも。そして、口から物を入れることの大切さも、姑の事を通じて実感しました。

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この記事へのコメント

2013年10月31日 14:55
すごい生命力ですね。
これもご家族の方の力ですね。
私が放射線の治療をしているとき副作用で食べ物の味が
まったくしなくて食事の度に苦労しました。
たべないと胃ろうにしないといけないのでなんとか
がんばりました。
いまでは味はもどりましたが量はたべれません。
20kも減ってしまいました。
幸い転移もないのでなるべく食べるように努力しています。
同じ病室にいた方は抗がん剤の治療で胃ろうにしました。
退院してもなかなか食べれなくてついいろうを使って
しまうと言っています。
口からたべるってほんとに大事ですよね。

大変でしょうがお姑さんはほんとに幸せな方だと
思います。
2013年10月31日 21:17
kyabetuさん
夫も手術後、20㎏近く痩せました。
早く退院したくて、少し動けるようになるとすぐに退院しました。に誘因保険にも入っていたのですが、保険より家に帰りたいと。私は、食事作りにかなり苦労しましたけれど、2ヶ月で外食してビールを飲めるようになりました。
同じ時期に同じような手術をした人もおられましたが、その方はずっと大変そうでした。
口から食べ物を取り入れることの大切さ、今までのいろいろな体験で、本当に痛感しています。
2013年10月31日 23:02
素晴らしい生命力ですね・・・

生きる為に食べるのではない
食べる為に生きるのだ
そう断言した人がいました。
最終的なご縁はありませんでしたが。

夫には
「食べなくなったら棺桶の用意をしてくれ」と言われました。
もうひとつ
困難が襲ったら??
「まず食べる。食べてから考える」
夫のそういう面が、私には救いなのです・・
それを花車は
「腹が減ったら思考能力がなくなる、ってことでしょ(笑)」と一蹴・・・(笑)

御義母さまはお友達と漫才?をされ
御身内の方々は心身穏やかに・・・

食べることの大切さ!

父の、母の
晩年の食事

色々思いを馳せております。
2013年11月01日 15:44
凄いですねぇ~
我が家のシルバーさんも食事が細くなってきて
中々食べさせるのに苦労するようになってきました。
まだまだ普通の食事がとれるのですが量が食べられないのでこれもまた大変です。
お腹がすくと言う感覚がもしかしてなくなってるのかなぁって思うこともあります。
お姑さんも元気になっていくことでしょうね。
はなさんお身体に気をつけてくださいね~。
2013年11月02日 11:59
食べたいと思わなくなったら終わりってよく言いますよね。人間の欲望はいくつかありますが、食欲は一番根本(?)になるものですものね。
チューブで栄養分だけ入れれば人間は死なないとも聞きますが、やっぱり生きる意欲とか元気とかって口から食べてお腹で消化していかないと出てこないような気がします。

そうした食べ物を頂けることに感謝しながら、自分も日々を大事に生きていかなければと感じます。
2013年11月02日 13:16
はなさ~ん!ご無沙汰です~!
はなさんの生活環境も
大分落ち着いてきたようですね。

施設入所に踏み切ったことは
それはそれで良かったと思います。
そのことで、却ってご家族にも
余裕が生まれて、
入所してから、家族が関わりを持って
下さることは、ご本人にとって
なによりの幸せです。

食事はやはり、口から食べることが
一番ですね。施設のお仲間と
仲良くコミュニケーションを楽しんで
いる姿が目に浮かぶようです。

はなさんも、少し自由な時間を
満喫してくださいね^^q
2013年11月02日 16:22
ベラさん
食べることを大切にされる御主人はさすがにエネルギッシュなイメージです。
そして、それをきちんと支えておられるベラさんもすごい^^

本当に人間は食べる為に生きているのかも知れませんね。私も食べることを大切にしたいとつくづく思うこの頃です。
台所に立つ時間も増えました。
2013年11月02日 16:28
風華さん
どうやら空腹も満腹も感覚がいい加減になっているようです。
いくらでも食べる時期もありました。
一時期は私よりもずっとたくさん食べていましたよ。
飲み物も大切ですね。ケアマネージャーさんの指導を受けながら、対応していかなくては仕方ありませんね。
風華さんも、お体二期をつけてくださいね。
2013年11月02日 16:33
はるばるさん
確かに栄養を入れれば命は保つそうです。
知人が奥様が食べられなくなったので「胃ろう」をなさいました。
それから20年、介護していた旦那様はお亡くなりになって、奥様は未だに「胃ろう生活」だと言うことです。
口から物を入れると言うことは内臓その他全身の営みなのだとつくづく思います。
2013年11月02日 16:51
みつばさん
こちらも自分のブログを更新するだけで、お出かけもなくごぶさたしておりました。
毎日、昼食と夕食には誰かが出掛けていますけれど、最近は自分で食べることも出来るようになりました。
でも、最後まで食べ切らずに途中で投げ出すので、無理にでもたべさせるとそれなりに完食します。
姑の認知友(?)も食事時間に行くと一緒に喜んでくれています。
先日孫が来たときには孫を連れて行きました。
二人で同じ事を言っていましたけれどとても楽しそうでした。
施設の配慮で、今は小さなテーブルに姑とその認知友と二人で食事をすることになっています。
それなりに家族のような雰囲気なのでしょうか。
入所してからは、要介護5だった姑がまたまた復活、ぼちぼちと歩くようになりました。
認知症を除けば、要介護2程度だと思います。

10年ほど前、在宅で要介護4から要介護2にまでなったときのことを思い出します。
認知症になっても、心の元気は大きなパワーだと思っています。
みつばさんからいろいろと学ばせていただきましたm(_ _)m
2013年11月03日 07:39
お早うございます♪
近くの施設で良かったですね~。
それにしても、お姑さんの日に日に、元気になられるって、これ以上の喜びは、ないですね~。
確かに、自宅でというのが一番とは思いますが、家族の大変さだとか思えば、近い距離での入所は、皆様の願望だと思います。
此方まで、嬉しくなりました。
実母は88才ですが、ディーサービスに行ってます。
週3だったの週2になったと、喜んでよい反面、やや、家族が留守中の事を思えば、少し心配ですが・・・
以前、家の中で、倒れて、複雑骨折したんです。
めまいがしたのか、足がふらついたのか~?
今は良いけど、近い将来、他人事では、ないですね~。

はなさんご自身の体調管理も気を付けてくださいね~。
2013年11月03日 19:58
夕顔とひまわりさん
ここ一月、姑が施設にいることで助かっていることは、夜中の物音にびくびくしなくなったことです。
年寄りは布団の上で倒れても骨折するといわれていますから、ハラハラです。
ここだけの話ですけどね。
2013年11月12日 23:32
「愛情はパワーを生み出す」―そうだと思います。
毎日来てくれる家族がいるって、お姑さんはお幸せですね。はなさんも落ち着いてお休みになれて良かったですね。
2013年11月17日 22:46
mayflowerさん
本当に姑の徳でしょうね。
ずっと人のお陰で生きていた姑でしたが、そうして生きられるのが彼女の徳だったのでしょう。
年金を自由に小遣いに使い、老後も個室の一番良い施設に入所でき、認知症で何の心配もしなくて済むというのはただ徳としか言えません。
 確かに、彼女はいい人です。相手の立場を考えることは出来なくても、決して意地悪な人ではありませんでした。

今日は箸のみで食事をしていました。
その回復ぶりには脱帽です。
私の方が先に行くかも知れないと思うほどです。

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