黄昏結婚

私の古くからの友人は一人暮らしだ。
職業婦人であった友人だったが、結婚したもののすぐに家を出た。
理由は姑から見れば単に嫁でしかなく、とても仕える気にならなかったのだという。
何故姑にこんなに見下されなければならないのかと憤り、家を出たという。

彼女に言わせれば、
日曜日に仕事があるときに、夫ならば「日曜日なのに大変だねえ」というのに、私には「日曜日なのに出かけるの?」と咎めると。 私も一人前に仕事をしているのにそれを全く評価しない姑とは、これからずっと仕事を続けながら暮らしてなどいけないと思ったと。
あはは^^ それはとても良くわかる。
いつも友人は私の生活に私以上に憤りを感じているのだから。

知り合ったとき、すでに彼女は独身で、実家で暮らしていた。 お母様はとても知的な方で、晩年まで新聞や雑誌を読み、テレビを見て社会事象などにも詳しかった。 
90歳の時、友人が体を壊したのを見かねて、施設に入所されたとき、友人が「文藝○秋」をいつもお母さんのために届けていたのを覚えている。頭も最後まではっきりしていただけに、気の毒でもあった。

お母様は、浪費も贅沢もせずに、一人暮らしの娘達の末を案じて亡くなったときには1000万円の預金を残しておられたという。
というのは、隣に妹さん一家が住んでいたのだが、妹さんも一人暮らしだったからだ。
その娘さんは他県に嫁ぎ、御主人はその直後癌で亡くなられたからだ。
友人は自分はなんとか生活できるだけの年金をもらえるからと、お母さんの残したお金はすべて商売をしている妹さんに渡した。 

昨年、友人と妹さんは、それぞれ1000万円をかけて家をリフォームした。
ちょくちょくと友人宅を訪れる私はそのコンパクトな一人暮らしの家に密かに憧れている。
畑はその友人の庭なのだ。
友人は年上で体も悪くあまり動けないので、今日も買い物ついでに、少し畑用の土を持って行った。
一度にすると私も疲れるから(^_^;)

今日、友人は語った。
「結婚するの」
「ええっっ!!」
「私じゃないよ、私は自分の身を保つだけで今は精一杯だから。あんたみたいに、姑さんの世話をして孫の世話をして、あっちとこっちの家を管理するなんて、見ているだけでも大変。私には、リフォームも去年で良かったと思っているの。今年だったらもう無理だと思う。」
と言うわけで、
「昨夜、妹がやってきて、隣に男性が住んでも良いか?って。相手はよく知っている人で、私も何かと助けてもらっているから二つ返事でOKしたの」

友人の妹さんも私より年上なのだが、男性は年下らしい。
妹さんが結婚するまでの話にはすごい出会いのドラマを感じた。
60歳以上の男性が年下と結婚する話はよく聞くけれど、60歳以上の女性が結婚する話はちょっと驚き。
そのいきさつを聞いて、私は心から祝福することにした。

ああ、人生はドラマなり。
そのドラマについては別項でm(_ _)m

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この記事へのコメント

2012年09月24日 17:09
人は年齢とともに身体は老いるけれど、心は老いない、と私は思っています。ですから、歳を取っても結婚したいという気持ちになる人がいることを理解できます。ただ人は年と共にいろいろなしがらみを抱えてしまって、自由に行動できなくなる面があるから、踏み切れない人が多いかと思います。(特に財産があるとね。)
最近は熟年離婚とともに、熟年結婚も増えているような感じですね。人生のドラマの記事、楽しみにしています。
2012年09月24日 19:20
mayflowerさん
どこから書こうか迷っています。
でも、60代の男女が結婚を決意するって素敵ですね。

相手の男性には家族などのしがらみは一切ないと言うことで、そうなったのだと思います。
2012年09月26日 22:49
どんなドラマがあったのかまるで小説のような
お話ですね。

私も一番の気がかりは娘のことです。
離婚して子供をそだてていますが、ひどい結婚生活
だったので、働きながら子育てをしていても
再婚したいとか、ボ-イフレンドがいる。とか
そういう話は全くいいません。
まだ40代ですから再婚してもおかしくない年なの
ですが・・・

はなさんのお話のように私は娘になにも残して
やれません。
考えると寝れません。
2012年09月27日 13:14
kyabetuさん
人にはそれぞれいろいろな悩みがありますね。
子供のことはやはり一番気がかりです。
幸いにも我が家は今のところ二人とも伴侶を得ていますけれど、友人達の中にはまだ子供が独身で・・・と悩んでいる人もたくさんいます。
現代は結婚がすべてではありませんから、男性も女性も結婚を選ばない人が多いような気がします。
親としては、将来が心配ですが。

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